入退室管理システムの虹彩認証とは
入退室管理システムの中には、「虹彩認証」を利用しているものもあります。虹彩認証は指紋認証や顔認証よりも高い精度で本人を識別できるとされていますが、デメリットがあることも事実です。本記事では、入退室管理システムにおける虹彩認証について解説します。
虹彩認証の特徴
虹彩認証とは、人間の瞳にある模様、「虹彩」を認識して認証を行う方法です。虹彩は指紋のように1人1人違っており、指紋と違って変化しません。指紋は日常の摩擦などで変化することがありますが、生後2年が経てば、虹彩は一生変わらないとされています。
そのため虹彩認証は指紋認証や顔認証よりも、精度に優れた認証方法であると言えます。
虹彩認証の
入退室管理システムを
導入するメリット
本人認証としての精度が高い
虹彩認証の入退室管理システムを導入するメリットとしてあげられるのが、本人認証としての精度の高さです。虹彩はほぼ一生変わらないとされているため、本人を認証できる確率が非常に高いと言えます。指紋や顔は変化することがありますが、虹彩は変わらない可能性が高く、認証方法として優れるものです。
手を使わずに認証が行える
手を使わずに認証が行えることもメリットのひとつです。指紋認証であれば、手を使って指紋を認証させなければなりません。スマートフォンやカードを使った認証も同様です。しかし虹彩であれば認証システムに瞳を認識させるだけで完了するため、たとえ両手に荷物を持っていたとしてもスムーズに認証が行なえます。
マスクや帽子をしていても認証が可能
最近ではマスクの装着が一般的になっており、顔認証のスムーズさが失われています。しかし虹彩認証ならマスクをしていても、帽子を被っていても瞳さえ認識できれば認証が行えるため、さまざまな状況で利用しやすいはずです。
非接触式で感染症リスクを軽減できる
虹彩認証は指紋認証のように、接触しなければ認証できないものではありません。機器に瞳を読み取らせるだけで良いため非接触での認証が可能となり、感染症のリスクを軽減できます。
不特定多数が触れる接触式の認証システムでは、部外者が触れることによるウイルス感染も考えられます。その点虹彩認証であれば、たとえ部外者がシステムに触れたとしても、感染リスクを軽減できることがメリットです。
虹彩認証の
入退室管理システムを
導入するデメリット
偽装コンタクトによるなりすましが可能
虹彩は一生変わらないものとされています。しかし部外者が偽装コンタクトを装着することにより、なりすましが可能となる可能性があります。そのため虹彩認証であっても、完全ではないことを知っておいてください。
屋外では使えないことがある
虹彩認証は屋外では使用できないことがあります。なぜなら屋外では太陽光が強く、虹彩をうまく読み取れない可能性があるためです。しかし屋外での使用の難しさは顔認証でも変わりません。虹彩認証独自のデメリットではなく、非タッチ式の認証システム全般に言えることです。
まとめ
入退室管理システムにおいて、虹彩認証は本人認証の精度が高いとされています。虹彩は指紋や顔よりも変わりにくく、1人1人違うものであるためです。
しかし虹彩認証も100％のものではありません。デメリットや弱点もあるため、入退室管理システムを導入するなら、虹彩認証のメリット・デメリットの両方を把握しておく必要があります。
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